創エネルギー・畜エネルギー・省エネルギーの「あいであ工房」 ソーラ電源とLED光源を応用したアイデア商品を手作り、販売しております。
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涙なくして
「この話 涙なくして 聞かりょうか…」 そっぺ21
小さな幸せに感謝せんとのう…。 <簡易宿泊所2棟全焼>流れ着いたすみか 転居のあてはなく 毎日新聞 5月21日(木)7時30分配信 川崎市川崎区日進町の簡易宿泊所2棟が全焼した火災。身の回りのものを持ち出せないまま焼け出された宿泊者たちは、暮らしを立て直すすべを見つけられずに途方に暮れている。生活保護を受けながら簡易宿泊所に住むこの町の人々には、それぞれの背景がある。 火災で全焼した「よしの」に住んでいた福井県小浜市出身の男性(49)。高校卒業後、大手自動車メーカーに就職し、東海地方に移り住んだ。だが38歳の時、父の借金の取り立てが勤め先に来るようになり、退職を余儀なくされた。 退職金500万円を切り崩し、全国を放浪した。所持金が1万円になったころ、公園で首をつり自殺を図った。意識を失ったまま運ばれた病院で、生活保護の受給を勧められた。 受給の際のカウンセリングでうつ病と診断され、再就職はうまくいかなかった。数年前に連絡を取った妹から、両親は亡くなったと聞いた。「火事で持ち物まで焼けてしまった。どうしたらいいのか」。焼け跡を眺めながらぼうぜんとする。 20日早朝、火災現場に近い公園に白髪の男性(84)がたたずんでいた。生まれは長崎市。両親と姉の家族3人を原爆で失ったという。胸元にやけどの痕が残る。被爆の痕跡だという。 長崎の造船関連の工場で働いていたが、20歳で解雇された。その後、建設労働者として各地の道路工事現場などを回った。年齢を重ねるにつれ肉体労働がつらくなり、60歳で仕事を辞め、簡易宿泊所に流れ着いた。「今は被爆者手当で生活している」。1泊2000円程度の宿泊所から転居するあてはない。 先月からよしのに滞在していた30代の無職男性。高卒後に造園関係の会社に就職したが、上司のいじめに遭い、1年で退職した。23歳で実家を出て、アルバイト先の寮を転々とした。「人間関係でもめたりして、100回以上転職した」。今は働き口が見つからず、生活保護を受けている。社会に出て活動したいが、火事ですべてを失ったのが響いているという。 ◇ 京浜工業地帯の中核都市として多くの工場労働者を抱える川崎市川崎区は、全国有数の簡易宿泊所の密集地域だ。川崎区役所保健福祉センターで、簡易宿泊所の宿泊者の相談に応じるソーシャルワーカーが担当しているのは30~90代の約20人。最近の宿泊者の傾向として、長期にわたって簡易宿泊所で暮らす高齢者と、数カ月で転居する30代前後の若者が多いという。 同センターの2014年の調査では、現場周辺の宿泊所の生活保護受給者1179人のうち、転居希望者は564人だった。 若年層の宿泊者には「早く簡易宿泊所を出たい」という意思がみられることもあるが、高齢の宿泊者は転居したがらないのが一般だ。ソーシャルワーカーは「簡易宿泊所での長年の付き合いの中で、家族のような人間関係やコミュニティーができている。孤独死の心配がないという面もあるのだろう」と、とどまろうとする理由を分析する。
by idea-kobo
| 2015-05-21 08:20
| しりとり川柳
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